2010年版 アンティーク マイセンコレクション カタログ

ヨ−ロッパ最古の磁器窯として名高いマイセン窯は、1710年にドイツ、ザクセン王家の御用窯として、エルベ川を望むアルブレヒト城内に設立されました。以後、ヨーロッパを代表する名窯として各国の王侯貴族をはじめ、世界中の愛好家から高い評価を受け続けています。

本年は、そのマイセン窯が誕生してから300周年にあたります。東洋磁器に強い憧れを抱いていたザクセン王アウグスト2世の命を受けた練金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベットガーは、1709年ドレスデン王宮内にあった工房で、ついにヨーロッパ最初の硬質白色磁器の焼成に成功しました。翌年、工房はエルベ川を望む城下町マイセンのアルブレヒト城内に移り、マイセン窯が正式に誕生したのです。その後300年の間、世界屈指の名窯としての地位と名声を保ち続けることは、たやすいことではありませんでした。各時代に登場した様々な経営者の誰もが時代を見据えた創作理念を持ち続け、時代を代表する優れた造型師やデザイナーを招聘し、絵付師から焼成工にいたるまで優秀な職人たちを抱えていた結果といえるのです。そして幾多の戦争を乗り越え、近年では1989年の東西ドイツ統一という大きな経済的変革をも乗り越えたマイセン窯、常に守るべき伝統は守り、新しく創造すべきは造りだすという理念や、その伝統と変革を支えてきた造型師やデザイナー、そして職人たちの素晴らしい仕事を、アンティークマイセンを通して堪能いただければ幸いです。


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